20230505_最近の制作物

*ポーチ再チャレンジの話
約1年前にアマゾニアという名の革で制作したファスナータイプのポーチ。
いまや日常的に製作しているわけでも無いくせして,今ならもう少し上手に作れるんじゃないかという謎の自信から再チャレンジ。

いきなり完成の図。

前回作った際の残りのアマゾニアを1mmに漉いて製作。
30*40cmの1枚のカット革でありながら切り出す部分が異なるとガラリと表情が変わる。
今回は小シボの部位だった。

コーナーの折返し部分は大して改善せず。
前回よりも全体的に薄いし,縫い合わせる部分もスカイバーでちまちまヘリ漉きしたのに…

ファスナーの取り付けは上手くなった気がする。
使用したのはYKKエクセラの本金。
エクセラは通常のYKKファスナーよりも重厚感のあるリッチなファスナー。
その中でも経年による退色が殆ど無いリッチな色の本金。クラフト社から展開されている中では最も高価なシリーズである。

作り直したものは旧作同様に beats fit pro×2の収納ポーチとして使用。
旧作はサングラスポーチへ移行となった。

ちなみに3月のレザークラフト関連の某イベントで,2枚新たにアマゾニアのカット革を購入。
何に使うかは全く決まっていない。

*印鑑ケースの話
頼まれものの印鑑ケース。
外装はマヤのコバルト,内装はピッグスエードの焦茶。
ぴったりデザインを目指して,珍しくウェットフォーミングをやってみた。

使用する革が薄いため治具はがっちりじゃなくともよかろうと10mm厚のバルサを使用。
バルサは柔らかくカッターで楽々加工ができる。

整形開始と整形後。
革を濡らすため明るいコバルトカラーはこの時点で無くなる。

内装のスエードをなんとなく貼り付け…

その他パーツを用意して縫製。

完成。

完成時点ではピッタリ過ぎる感が否めないが,出し入れしている間に馴染むことを望む。

*お馴染みデザインの名刺ケースの話
普段使いしていた1.0mmアリゾナで制作した名刺ケースがフニャフニャで心許なかったので作り直し。
薄すぎて段差が丸わかり。

作り直しはエルバマットagaveの1.5mmで肉厚のものに。

1.5mmそのままでは折り曲げ部分がキツいためフレンチエッジャーとグルーバーで漉いた。

*メガネケースの話
以前作ったマヤのメガネケース。
当時の記事でも触れたが,
マグネットの無駄な厚さにより巨大な隙間が生まれ,収まりの悪い不格好なものであった。

こちら↓

折り曲げたマグネットの足の形も丸わかり。
半年以上作り直したいと思い続けていたのを 連休中に漸く着手。

レザークラフトで使用する磁石タイプのホックは幾つか種類がある。
革に切れ込みを入れ,金具の足を差込んで折り曲げる割足タイプ。単に ”マグネット” と呼ばれることが多い定番。
片面は割足タイプで もう片面はカシメで取り付けるタイプ。”マグネットホック” と呼ばれることが多い。
両面がカシメで取り付ける “ダブルマグネットホック” 。
その他コバに挟み込んで取り付けるコバマグネットなどあるが,
今回は ”隠しマグネット” を使用してみた。

シートに挟まれた薄いマグネットを革で包む。

くるみボタン ならぬ くるみマグネットを作ったところからスタート。
デザインはこれまでの三角形タイプと変えず。
外装にエルバマットsiena1.0mm,骨組みにエルバマットC-3 1.5mm,鼻当てにC-3 1.0mmを使用。

完成図。

新旧比較。

メガネケースといい名刺ケースといい,クロスステッチが好きなんだな…

隠しマグネット,2枚の革で挟んだものを外装と芯パーツの中に埋め込んだが,
新パーツで蓋をするのであれば革1枚分余計だったんじゃ…

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