レザークラフトに関する諸々の話 ④

レザークラフトに関する諸々の話 ①
レザークラフトに関する諸々の話 ②
レザークラフトに関する諸々の話 ③

*ハンドメイド系フリマサイトの話①
フリマサイトでの販売など長らくの間1mmも頭になかった。
というのも完全なる独学で手探りでの製作であるため,レザークラフトにおける所謂 ”お約束” ができているとは思えず,販売に足るクオリティではないと思っていたからだ。
しかし改めてハンドメイド系フリマサイトを覗いてみると,なんというか,非常に自信を持って販売している人達が多いのである。
正直 ”これでこの価格!?” と驚くものも少なくない。そして販売実績があることに何よりも驚く。
自分が思っていたほど,人は製品のクオリティにこだわらないのか?
ステッチラインがガタガタだのヘリの落とし方が汚いだのコバ磨きが甘いだのは,製作者だから目につくことであって,それ以外の人達は気にならない(そもそも注目しない)のか?
そのあたりのクオリティよりも本革であるという事が何よりも魅力なのか?
いまいち分からないがとにかく売れるものは売れるようだ。
ということで少し前から実験的に出品・販売をしている。
既に2つ売却済みで,レビューもそこそこ。
実に不思議な感じだ。
まぁ買っていただけるのは本当にありがたいし嬉しいのだけども。

*ハンドメイド系フリマサイトの話②
知人から頼まれて革小物を作るだけでも悩むのに,フリマサイトで販売するとなったら尚更 価格設定に悩む。
他の販売者に習って臆すること無く強気の価格設定にするか,自分自身が思うクオリティ相応の価格設定にするべきか… 答えが出ることはない問題だ。
なお販売に際し屋号 というかアカウント名は,とりあえずということで手元の本のタイトルから取ったものにした。
今後変わる可能性は大いにあり。

*人々の革製品へのこだわりの話
革製品に限った話ではないのかもしれないが,思った以上に人はボロボロのまま物を使い続けている。
先日の腕時計ベルトもそうだし,つい最近別の知人に革財布を見せてもらったら小銭入れ部分が破けていた。
当人曰くまだ使えるからとの事であったが,その域を超えているように思えてならなかった。
時計しかり財布しかり,エイジングが進んで味があるのなら良いが,破れたりするのはちょっと行き過ぎかなと思う。
Instagramで見かけた画像↓


国問わず革製品の替え時は人によって本当に様々なようだ。
こういう人達にとっての替え時とは一体いつなのだろう。

*アラバスタの質感ブレの話
以前より書いているように,牛革アラバスタはロットによる色ブレが大きい。
それはまぁ承知しているため良いのだが,色によって質感もかなり違うようだ。

(via: 愛産商会
茶系でも#152あたりの色の濃い茶色は,ザラザラとツルツルのちょうど中間の質感だが,
これが#350や#750あたりの明るい茶色や黄系になると,ザラザラな感じはほぼ無くなりツルツルのツヤツヤになる。
青はツルツル寄り,緑はザラザラ寄りだが,あくまで ”寄り” であって弱い。
自分が好きなのはザラザラが強い質感なのである。使い込んでいく過程で艶のあるツルツルに変化するのが良いのだ。
この質感のブレがロットによるものなのか色固有のものなのか,あるいは部位によるものなのかは分からないが,同じブランドの革でここまで質感が異なるということは他の革でもあり得るのだろうか。

*菱ギリがヘタだという話
タイトル通り。
今や自分は菱目打ちは菱ギリを刺す場所のケガキに使っているのみで菱目開けには専ら菱ギリを使用しているが,最近また菱ギリの使い方が下手になってきた。
1mm厚だろうが革3枚重なった部分に菱ギリを刺そうもんなら,もう酷い。
昨日今日始めたばかりの超初心者かと思うくらいに革の表裏で穴の位置が異なる。
自分では垂直に突き刺しているつもりなのだが…
仕方がないので1パーツごと穴を開け,それから重ねて張り合わせるという面倒な手法をとるようになった。
まあそれでも菱目打ちよりはうまく扱えると思うし,音が出ないのが何より良い。

———–
↓ランキング参加してます。1日一回クリックしてもらえると更新の励みになります。

革・革小物ランキング
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 革・革小物へ
にほんブログ村

コメントを残す